インド政府は26日、2009年10~12月期の実質国内総生産(GDP)成長率が前年同期比で6.0%だったと発表した。昨夏の干ばつが農業生産を落とし、成長率は同年7~9月の7.9%から鈍化したが、製造業が14%伸びるなど他産業は高成長を持続。ムカジー印財務相は同日「今年度(09年4月~10年3月)の成長率は7.2%かそれ以上になる」と語り、金融危機による景気後退から回復基調にあることが鮮明になった。
09年1~12月の通年でみた成長率は6.4%。先進国がマイナス成長となるなかで、中国の8.7%に次ぐ高水準の伸びとなり、新興国が世界の景気回復を先導する姿が明確になった格好だ。「6%」の四半期成長率は数字でみると、09年4~6月の6.1%とほぼ同水準。「7%台前半」との事前予測もあったことを考えると減速感があるが、1~3月の5.8%以後は底入れしている。
キー・リサーチ トップへ