2011年1月10日月曜日

コニカミノルタBT、米IT企業買収

 コニカミノルタビジネステクノロジーズは米IT(情報技術)サービス会社オールカバード(カリフォルニア州)を買収した。北米の主要都市に拠点を置き、豊富なネットワーク技術者を抱えるオールカバードを傘下に収め、デジタル複合機とITサービスを組み合わせたソリューション(課題解決)事業を北米で拡大する。

 北米の販売子会社を通じて、12月末までにオールカバードの全株式を取得し完全子会社にした。買収額は約30億円とみられる。コニカミノルタBTがITサービス会社のM&A(合併・買収)を手掛けたのは初めて。

 オールカバードは北米に21の拠点を展開し、約350人の技術者を抱える。主に中小企業向けのパソコンやサーバーの設置・保守、ネットワーク環境や基幹システムの構築を扱い、年商は5000万ドル。安定した黒字経営を続けているという。

 北米のデジタル複合機市場はオフィス機器の運用管理を一括して請け負い、コスト削減や生産性向上を図る「運用管理受託サービス(MPS)」が主流となりつつある。デジタル複合機の単品売り主体のビジネスモデルから脱し、MPSを強化するには機器の遠隔管理などのノウハウが必須となるため、コニカミノルタBTはオールカバードの買収に踏み切った。


日経新聞