リコーは国内に印刷業務の運用・管理受託サービスの社内研修センターを10月に開設する。事務機器市場が先進国中心に機器・消耗品販売が飽和状態なのに対して、サービス分野は顧客が印刷環境を最適化する動きが活発で数少ない成長領域となっている。このためビジネスモデルを従来のハードウエア主体からサービスへ移行しようとしており、人材育成を加速させて事業体制もサービス型へ変えていく方針だ。
リコーは国内保守サービス子会社のリコーテクノシステムズ(東京都台東区)内に「MDSドキュメントセンター」を設置して、10月から本格稼働する。企業や官公庁内で印刷業務を一括で行う集中印刷室の運用受託向けの人材育成が主な目的で、従来は顧客の現場で実習していたという。
同センターにはリコーのデジタル商業印刷機や裁断機、製本機、紙折り機などを導入して、実際の集中印刷室と同じ環境を整える。1回で5人程度が実習可能だ。
日刊工業新聞
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