富士ゼロックスは28日、4月1日付で開発・生産体制を再編すると発表した。6つの子会社に分散している開発・生産機能を、開発と生産を統括する新会社に統合。生産をすべて子会社に移管し、技術力と生産性の向上を目指す。
29日に設立される新会社は以下。
横浜市に設立される開発統括会社富士ゼロックスアドバンストテクノロジー株式会社。同社は複写機や印刷機の受託開発を手掛ける「富士ゼロックスエンジニアリング」(神奈川県海老名市)と合併した上で、「新潟富士ゼロックス製造」(新潟県柏崎市)、「鈴鹿富士ゼロックス」(三重県鈴鹿市)など3社のソフトウエアなどの開発部門を集約する。また、富士ゼロックス本体からも周辺機器などの開発部門を引き継ぐ予定。本体はプリンターなどの基盤技術や新技術の開発に集中し、区分けを明確にする。
さらに、生産統括会社富士ゼロックスマニュファクチュアリング株式会社が神奈川県海老名市に新設される。同社は粉砕トナーや感光体を生産している富士ゼロックス竹松工場を富士ゼロックスから分割・統合。また、EA(乳化重合法)トナー製造の富士ゼロックスイメージングマテリアルズを合併し、電子部品や光学機器など基幹部品製造の鈴鹿富士ゼロックスとプリンター製造の新潟富士ゼロックス製造の生産機能を統合する。
新会社設立に伴い、各社が分散して保有している間接業務の効率化を図るとともに、高い技能レベルを保持する社員を増強し、生産技術および製造現場における技術の双方を強化する方針。両社は4月1日に事業を開始するとされている。
既存の6子会社の拠点は閉鎖せず、人員を再配置する。唯一の本社工場だった竹松工場(神奈川県南足柄市)は前述の通り子会社に移管する。
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