世界最大の小売業、米ウォルマート・ストアーズが18日発表した2009年11月~10年1月期決算は、純利益が前年同期比 23.7%増の46億8900万ドル(約4250億円)となった。地盤の米国は主力商品である食品が苦戦したが、海外市場で安売り戦略をテコにシェアを拡大した。
売上高は4.5%増の1136億5100万ドル。ただ、全体の6割強を占める米国事業は既存店売上高(ガソリン販売含む)が1.2%減り、3四半期連続で前年割れとなった。家電から日用品まで幅広い商品で安売りを貫き客数は増えたが、米国の売上高の約半分を占める食品の値下がりが響いた。一方、英国や中国など米国外事業は19.5%増の295億7200万ドルと好調だった。
本業のもうけを示す営業利益は72億5800万ドルと13.8%増えた。マイク・デューク最高経営責任者(CEO)は「販売管理費の伸びを抑えるコスト管理が効いた」と述べた。
NIKKEI NET
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