米ヒューレット・パッカード(HPが17日発表した第1・四半期(09年11月─10年1月)決算は、市場予測を上回る増収増益となった。サーバやパソコン(PC)事業の売上高増やプリンタ事業の回復が寄与した。
第1・四半期の純利益は23億ドル(1株当たり0.96ドル)で、前年同期の19億ドル(同0.75ドル)から25%増。純売上高は312億ドルと8%増加した。リセッション(景気後退)の影響を受け低迷していたプリンタ事業が回復し、同事業の売上高は4%増加した。また法人のIT(情報技術)需要改善を受けて、サーバ事業も堅調となった。HPでは、全体の売上高の60%以上を海外事業が占めており、中でも成長著しいブラジルやロシア、インド、中国など新興国の売上高は前年比41%増加した。
同社のレスジャック最高財務責任者(CFO)は、第1・四半期はプリンターやサーバ、PCなどハードウエア事業の堅調さが全体を押し上げたとの認識を示し、中国のPC売上高だけでも倍近くに増加したと指摘した。2010年度について、同社は一時項目を除いた1株利益および売上高予想をそれぞれ4.37─4.44ドル(従来予想4.25─ 4.35ドル)、1215億─1225億ドル(同1180億─1190億ドル)に引き上げた。
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