2010年3月12日金曜日

中国消費者物価、2月2.7%上昇 1年4カ月ぶり上げ幅

中国国家統計局が11日発表した2月の消費者物価指数(CPI)は前年同月に比べ2.7%上昇した。4カ月連続のプラスで、上昇率は 2008年10月の4.0%以来、1年4カ月ぶりの大きさとなった。春節(旧正月)に伴い食品類が大幅に値上がりしたのが響いた。金融緩和で生じた過剰流動性が物価を押し上げている面もあり、インフレへの懸念が強まりそうだ。

 2月のCPI上昇率を品目別にみると、食品が6.2%だったのに対し、非食品は1.0%だった。例年、春節の期間中は食品価格が上がりやすいうえ、今年は北部を中心に寒波が襲い、野菜などの値上がりに拍車がかかった。昨年は春節が1月で、2月の物価は比較的落ち着いていたことも、今年2月のCPIを押し上げる要因になった。

 同時に発表した1~2月の工業生産は前年同期比20.7%増となった。販売の好調が続く自動車の生産が89.7%増の285万台に達した。都市部の固定資産投資(設備投資と建設投資の合計)は26.6%増。

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