05年7月以来の伸び、投機的購入目立つ
中国国家統計局が14日発表した3月の主要70都市の不動産販売価格は前年同月比11.7%上昇した。10カ月連続のプラスで、伸び率は2月の10.7%を上回り、現行の調査形式になった2005年7月以降で最大となった。一段の値上がりを見込んだ投機的な不動産購入が続いている。
不動産販売価格はマンションなど居住用と、オフィスなど商業用の両方を含む。3月の上昇率を都市別にみると、政府が国際リゾート地域に育てる構想を打ち出した海南省の海口が53.9%に達した。広東省深セン(20.1%)、浙江省杭州(13.9%)、陝西省西安(12.7%)なども大きな伸びを示した。
価格急騰の背景には、銀行融資の急増で余った資金が不動産市場に流れ込んだことがある。銀行業監督管理委員会の劉明康主席は、銀行に投機的な不動産購入への融資をしないよう指導を強める方針を示している。
日経新聞
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