凸版印刷は2011年3月期に385億円のコスト削減を行う。拠点の統廃合を進め、生産性を向上させる。コスト削減額は今期の営業増益額(82億円)と比べても大きく、今期の収益の押し上げ要因となる。
印刷関連事業での製造拠点の統廃合を進めて、工場の稼働率を向上させる。前期に続いて子会社の整理も実施する予定。既に4月に印刷関連や包装材などの主要生産子会社13社を6社に集約した。材料費も削減する。購入時に共同購買を利用したり、価格交渉を進めたりする方針。
今期の営業利益は前期比22%増の465億円の見通し。前期は残業の抑制や役員賞与などの人件費削減に注力したが、ほぼ一巡したため、今期は生産性向上に向けた取り組みを強化する方針だ。
日経新聞
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