2010年6月15日火曜日

東北リコー、トナー工場が完成 7月量産へ

 リコーグループの東北リコー(宮城県柴田町)で、複合機・プリンターなど向けの高機能重合トナーの量産拠点となる新工場の稼働が始まり、 14日に完成式が行われた。7月に量産に入る。近藤史朗リコー社長は完成式後の記者会見で、市場動向をみつつ3年後をめどにラインを追加稼働し、生産能力を6割引き上げることを検討すると明らかにした。

 リコー沼津事業所に続く重合トナー量産拠点となる新工場「東北リコー第7工場」は5ラインで稼働した。生産能力は年間計約3千トン。約 200億円を投じて東北リコー敷地内に新棟を建設、重合トナー生産の新鋭設備を設置した。従業員は約180人。東北リコーは新工場計画に伴い約130人を増員、従業員数は1300人弱となった。

 新工場は今回の5ラインに加え、3ライン分(生産能力は合計で年1800トン)のスペースを確保。市場動向によっては2012年上半期にラインを設計、13年上半期の量産開始を検討する。ライン追加導入の可否を来年下半期に判断する。追加の場合、100億円前後の設備投資と60人程度の増員を伴うことになりそうだという。

 新工場では環境にも配慮し、燃料として液化天然ガス(LNG)を採用したほか、太陽光発電などの設備も導入した。

日経新聞
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