カシオ計算機が28日発表した2010年4~6月期の連結決算は、最終損益が9億8100万円の黒字(前年同期は23億円の赤字)だった。最終損益が四半期ベースで黒字転換したのは08年7~9月期以来、7四半期ぶり。北米、アジアで腕時計の売上高が伸び、デジタルカメラ事業の営業損益も黒字転換した。
売上高は10%増の894億円。デジタル腕時計「Gショック」などが好調で、腕時計事業は約3割の増収だった。電子辞書も増収。金額ベースで7割超のシェアを握る国内や中国で堅調だった。
経常損益は15億円の黒字(同58億円の赤字)。5月末まで連結対象だった携帯電話機事業で20億円程度の赤字が残ったが、デジカメは開発負担が軽くなり小幅ながら黒字に転換した。腕時計の営業利益は約5割増えた。
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