2010年6月8日火曜日

シャープ、電子看板事業で売上高1000億円目指す

 シャープは7日、液晶ディスプレーを使った電子看板(デジタルサイネージ)事業で3年後に売上高1000億円を目指す計画を発表した。画面のつなぎ目が6.5ミリメートルと世界で最も細い新製品を8月に発売。コンテンツの作成支援なども手掛けて国内外で商業施設や駅などの需要を開拓し、事業規模を2009年度の数十億円から一気に拡大する。

 新製品は60型の液晶ディスプレーを組み合わせた電子看板システム。つなぎ目が同社の従来品の40ミリメートルから大幅に細くなり「多数のパネルを使っても境目が気になりにくい」(同社)という。

 組み合わせは何枚でも可能だが、費用は30枚で350型相当(約4メートル×8メートル)にした場合で5000万円程度(設置費用などを含む)。1枚のパネルでも100型以上の製品は作れるが、組み合わせた方が費用が安く、輸送や搬入も容易になる。大画面でより効果的な映像表現なども助言して顧客をつかむ。

 同社はハードとソフトを組み合わせた業務用のソリューション事業を強化する方針で、電子看板もその一環だ。

日経新聞
キー・リサーチ トップへ