セイコーエプソンは、インク代を抑えて印刷コストを従来の2~4割程度減らすインクジェットプリンターの販売を拡大する。これまで中国など一部地域で試験販売していたが、2010年度中に日本やアジア諸国、欧州でも投入し、年間1万台程度の販売を目指す。
発売するプリンターは大容量のインクパックを内蔵。インクがなくなる都度、エプソンが回収し補充する。本体価格は同等の性能を持つ通常のプリンターの3倍程度だが、インクカートリッジを交換するのに比べインク代が抑えられ、1ページ当たりの印刷コストが低くなる。
新興国では、消耗品などの経費低減につながる事務機器が売れる傾向にある。新方式の製品を投入することで、個人向けだけでなく従来は少なかったSOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)などビジネス用途の顧客拡大につなげる。
日経新聞
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