米ウォルマート・ストアーズはインターネット小売事業を世界で強化する。4日の定時株主総会で明らかにした。ネット通販の強化で顧客数を現在の5倍に引き上げる。米国で店舗販売が伸び悩んでいることも踏まえ、同分野の投資を急ぐ。
マイク・デューク最高経営責任者(CEO)は「携帯、ネット、店舗」の3本柱を主力販路と位置付ける考えを示した。店舗以外の販売を拡大することで、現在は1週間に平均2億人規模の顧客数を「20年後には10億人に引き上げる」目標を掲げた。同社は世界に約8400ある小売店が事業の主体だが、米国や英国、ブラジルなどでネット事業も手がけている。
一方、傘下に西友を抱える日本に関しては「相当額の投資をする見込みがある」(ダグ・マクミロン国際部門CEO)として、改めて企業買収に意欲を示した。
日経新聞
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