キヤノンは複合機向けのアプリケーションソフト開発を進める。従来の機器搭載型に加えて、サーバで一括管理して通信網経由で利用するウェブ型のソフト開発環境を国内で整備しており、欧州と米国でも同様の開発環境を整える。
企業の内部統制厳格化の中で複合機内部に資産や情報を残さず、必要な時に必要な機能を使うウェブ型の需要が高まっている。今後3年間で、システム構築(SI)業者やソフト開発会社などの開発ベンダー数を現状比10倍の500社に増やす。
キヤノンの複合機を活用するアプリケーションソフトは、名刺管理などスキャン機能を利用したものが多い。従来は機能拡張やカスタマイズのため機器ごとにソフトを導入していたが、クラウドコンピューティングの流れも手伝って、複合機に搭載したウェブブラウザで機能を逐一サーバから借りるウェブ型のニーズが大企業中心に拡大。
日刊工業新聞
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