2010年9月2日木曜日

富士フイルム、3Dデジカメを100億円事業に育成

 富士フイルムはデジタルカメラ事業で3D(立体映像)製品を柱に育てる。昨夏に世界で初めて発売した3Dデジカメの第2弾を今月発売し、さらに高級機種も市場投入する。二つのレンズを搭載した民生用の3D対応製品は同社しか手掛けておらず、テレビメーカー各社から3Dテレビが続々登場している中、先行者利益を享受して事業を拡大する考えだ。数十億円と見られる3Dデジカメの売り上げを早期に100億円に引き上げる。
 
 今月発売の3Dデジカメは裸眼で3Dの撮影画像を視聴できる液晶モニターのサイズを従来機より大型化した。韓国・サムスン電子やソニーといったテレビ大手の3Dテレビへケーブル1本で出力でき、シャープ製品であれば無線で3D映像を転送できる。
 店頭想定価格は4万8000円。年間販売計画は従来機種の実績が数万台だったのに対して、40万台と大幅増を見込む。

日刊工業新聞
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