ソニーが2月4日発表した2009年10~12月期(3Q)の連結営業損益は1461億円の黒字(前年同期は180億円の赤字)となり、四半期ベースでは5四半期ぶりに黒字転換した。液晶テレビやPC「VAIO」の販売が好調で、通期(2010年3月期)で600億円の赤字と予想していた営業損益も300億円の赤字に改善する見通しだ。
3Qの売上高は2兆2379億円(前年同期比3.9%増)。液晶テレビ「BRAVIA」や半導体が好調だったほか、VAIOも世界的に拡大。Windows 7効果に加え、高付加価値モデルが好評だったという。
ゲーム事業や放送機器事業などが想定を下回るものの、市況が回復傾向にある金融事業や構造改革効果が貢献し、全体では通期の営業赤字幅を圧縮できる見通しになった。「社内ではブレークイーブンを目指して努力している。景気の底打ちは感じており、予想通り行けばブレークイーブンの可能性は残っている」(大根田伸行 CFO)。
修正後の通期予想は、売上高が7兆3000億円(据え置き)、税引き前損益が400億円の赤字(前回予想から300億円改善)、純損益が700億円の赤字(同250億円改善)。
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