パナソニックは28日、監視カメラなどネットワーク機器の売上高を2012年度に09年度比25%増の8000億円に高める計画を発表した。デジタル式監視カメラなどセキュリティー分野を強化するほか、複合機などを新興国市場で拡販する。
監視カメラや固定電話機、複合機などを手掛ける社内分社の「システムネットワークス社」の事業方針説明で明らかにした。世界シェア首位の監視カメラでは、アナログ式システムで使っている同軸ケーブルをデジタル・IP化できる接続装置を7月に投入する。
ネットワーク機器の海外売上高比率は09年度で30%だが、12年度に4割超に高める方針。7月にファクスやプリンター、スキャナーなどを一体化した複合機のロシア向け機種を投入するなど、新興国市場を開拓する。
パナソニックはセキュリティー事業を医療機器、LED(発光ダイオード)と並ぶ次代の柱に育てる方針を掲げている。セキュリティー分野の中核となるシステムネットワークス社では8000億円達成後、数年内に「1兆円超え」(遠山敬史社長)を目指す。
日経新聞
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