富士フイルムは22日、離れた対象物の長さや面積などを計測できる業務用システムを開発したと発表した。同社が一般向けに販売している3次元(3D)対応デジタルカメラを活用するのが特徴。レーザー型の従来機器に比べて持ち運びやすく手軽に測定できる。撮影した静止画をもとに計測するため、動く対象物も計測可能という。
撮影距離は2~5メートルが最適。同社によれば目標物までの距離が2メートル、目標物の寸法が1メートルの場合、測定誤差は5ミリメートル以内という。
建築現場での測量や文化財の形状計測、工業製品のデータ作成などでの利用を想定。年内にもカメラと画像処理ソフトのセット販売を始める。価格は未定だが、「1000万円前後するレーザータイプの機材よりも求めやすくする」(同社)予定だ。
日経新聞
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