富士ゼロックスは30日、オーストラリアの事務機運用受託サービス大手アップストリーム・プリント・ソリューションズ(シドニー)を買収したと発表した。オフィスでの事務機管理を請け負い、印刷コスト低減や文書管理の効率改善につなげるサービスは需要が拡大している。中小企業を中心に約 3500社と取引するアップストリームを買収、大企業の比率が高い顧客基盤を広げる。
買収額は明らかにしていない。アップストリームは1995年の創業。売上高は2009年6月期で1億豪ドル(約78億円)だが04年度以降、年率15%の勢いで増えている。
「マネージド・プリント・サービス(MPS)」と呼ぶ事務機の運用受託は今後の成長分野として事務機各社が注力している。富士ゼロックスは米ゼロックスと共通のサービス基盤を築いており、グローバル企業との取引に強みを持つ。
今回の買収で手薄だった中小企業向けのサービスを拡充する。豪州での売上高に占めるサービス事業の割合は09年度の14%から10年度は20%以上になる見込みという。
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