2010年7月6日火曜日

サムスン電子、中・台の経済連携加速受け日本企業と関係強化へ

 韓国サムスン電子が日本企業との関係強化に動き始めた。
 理由の一つは親日家の李健煕氏が会長に復帰したこと。もう一つは中国、台湾の経済連携「チャイワン」が加速、事業基盤を脅かすリスクが高まっているためだ。サムスンにとって日本の家電メーカーの購買力と、製造装置や部品の技術力は事業拡大に不可欠。日本側も脅威論を乗り越えて、どのような関係を構築していくかが試される。(編集委員・明豊)
 「ここ数年、日本企業とサムスンの関係は遠くなりかけていた」(サムスン電子関係者)―。李会長は3月にソウルで就任前の米倉弘昌経団連会長と会談。「まだ日本から学ぶべきことは多い」と話したという。5月には液晶事業で合弁を組むソニーのハワード・ストリンガー会長兼社長とも夕食を共にしている。

日刊工業新聞
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