中国の税関総署は10日、2009年の輸出額が前年比16.0%減の1兆2,016億ドル(約111兆円)だったと発表した。世界的な金融危機による不況の影響で1983年以来26年ぶりの前年割れとなったが、前年まで首位だったドイツを超え、初めて世界一になる可能性が高い。
09年の輸入額は前年比11.2%減の1兆56億ドルで、貿易黒字は同34.2%減の3,960億ドルだった。輸出額は世界不況の影響で前年割れが続いていたが、12月単月は同17.7%増の1307億ドルと1年2か月ぶりに増加した。国内総生産(GDP)では、中国は2007年にドイツを抜き、世界第3位となった。また今年には日本を抜いて世界第2位になると見られている。貿易黒字の増大などから中国の外貨準備高は昨年、2兆ドルを超えている。
中国国営通信、新華社の8日の報道によると、中国は09年の自動車販売台数でも米国を抜いて世界第1位となった。
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