2010年1月14日木曜日

IT各社、データセンターの高機能化を加速

国内のIT(情報技術)大手が、ネット経由でソフトウエアなどを提供する「クラウドコンピューティング」用データセンター(DC)の機能を拡充する。NECはセンター内のデータのやりとりを効率化する装置を導入。日立製作所は消費電力を半減させる技術を開発し、2012年度にも実用化を目指す。各社は自前のハードウエア技術を生かしてサービスを向上させ、拡大するクラウド需要を取り込む。

NECが開発したのは、従来「ルーター」などの通信機器がセンター内でばらばらに制御していたデータの流れを、中心に配置するサーバーで一元管理できるようにする装置。データ制御に使っていた通信機器の数が大幅に減り、DCの初期投資を半減できるという。

[2010年1月14日/日本経済新聞 朝刊]

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