2010年5月17日月曜日

情報サービス20社、11年3月期見通し-回復鮮明に

 情報サービス業は2011年3月期連結決算で主要20社のうち19社が増収、18社が営業増益または黒字転換を見込むなど、回復基調が鮮明となりそうだ。ネットワーク経由でソフトウエアなどを利用するクラウドコンピューティングの需要拡大を見据えたデータセンター(DC)開設をはじめ、設備投資にも動きが出てきた。“リーマン・ショック”以来の景気低迷に伴う「守りの経営」から脱却し、10年度は成長性の高いクラウドビジネスの確立に向けた反転攻勢の年となりそうだ。
 製造業や流通業など企業のIT投資がようやく動きだし、情報サービス各社の業績も回復する見通し。主要20社のうち、10年3月期に増収を確保したのは最大手のNTTデータのみ。11社は2ケタ営業減益、2社は営業赤字と逆風にさらされたが、11年3月期は一転、増収増益基調。CSKホールディングスとJBISホールディングスは当期損益の黒字化を予想する。

日刊工業新聞
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