2010年4月26日月曜日

シンガポール3月の消費者物価指数、前年比で1.6%上昇

統計局は4月23日、3月の消費者物価指数(CPI)は前月で0.1%、前年同月比で1.6%、それぞれ上昇したと発表した。運輸費用の上昇が主因。景気回復がしっかりしているため、物価上昇は続くとエコノミストは予想している。

前月比で指数が上昇したのは衣類・履物、運輸など。衣類・履物は既製服の値上がりで2.8%上昇。運輸は新車購入権(COE)価格の上昇による自動車価格の上昇とガソリンの値上がりで1.1%上昇した。

住居費は0.6%下落した。公営住宅保守・サービス費用の割り戻しが実施されたためで、これを除いたCPI上昇率は0.3%になる。季節要因を除外した CPIは0.4%の上昇だった。

前年同月比ではCPIは1.6%の上昇で、運輸指数の上昇が10.1%と顕著だった。ほかに上昇幅が比較的大きかったのは、教育・文具の2.2%、食品と医療・保健サービスの0.9%。下落したのは通信費(2.0%)など。1~3月のCPI上昇率は前年同期比0.9%だった。

シティグループは今後のインフレ要因として、公営住宅賃料の上昇、外国人労働者雇用税引き上げ、一次産品の値上がりなどを挙げたが、通貨高容認政策で輸入インフレは緩和されると見てている。

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