2010年3月31日水曜日

コニカミノルタ、営業益370億~380億円 10年3月期

 コニカミノルタホールディングスの2010年3月期の連結営業利益は370億~380億円程度と従来予想(340億円)を1割程度上回りそうだ。前期比の減益率は4割から約3割に改善する。北米やアジアを中心に海外で主力の事務機需要が回復基調にあるほか、固定費削減が寄与する。

 売上高は前期より1割強減少して8100億円前後となりそうだ。ユーロ安の影響などで売上高は従来予想をやや下回る。海外での販売体制見直しなどで人件費を圧縮したほか経費削減にも注力し、営業利益を従来予想から上積みする。

 四半期ベースでは09年1~3月期を底に、4四半期連続で業績が改善する見通しだ。10年1~3月期の連結売上高は2100億円強、営業損益は約160億円の黒字(前年同期は71億円の赤字)を確保しそうだ。

 主力の事務機部門では国内を除く海外のほぼ全域で販売が回復基調にある。販売台数は08年7~9月期から前年同期実績を下回る状態が続いてきたが、10年1~3月期には7四半期ぶりに前年同期実績を上回る可能性が高い。

 光学関連事業はブルーレイ向け光ピックアップレンズが振るわなかったものの、ガラス製ハードディスク基板の出荷が好調だった。収益源の液晶用偏光板フィルムも高水準の生産が続いた。

日経新聞
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