会計・監査・コンサルティンググループの太陽ASGグループ(グラント・ソントン加盟事務所)は「中堅企業経営者意識調査:ストレス度に対する世界36 カ国調査」を発表した。2009年10-11月にかけて非公開企業を中心に実施した。
世界36カ国の中堅企業経営者に、現在のストレス度について尋ねたところ、半数以上(56%)が1年前と比べてストレスが高まったと回答している。最もストレス度の高い国は中国の76%で、36カ国平均(56%)より20ポイント高かった。
インドの中堅企業経営者のストレス度は56% で、36カ国平均と同水準。国別順位も真中の17位だった。また、06年の57%からは小幅低下した。09年の休暇取得日数(土日祝祭日を除く。ただし、土曜出勤企業の場合は土曜含む)は11日で、平均の14日、日本の13日を下回った。
今回の調査では、以下の通り、ストレス度とGDP の関連性がうかがえた。
GDP成長率が高く、ストレス度も高い国は、中国(ストレス度76%)、インド(56%)、べトナム(72%)、トルコ(72%)、メキシコ(74%)
GDP成長率が低く、ストレス度が高い国は、アイルランド(62%)、スペイン(65%)、ギリシャ(68%)、日本(64%)、マレーシア(63%)だった。
GDP成長率が高く、ストレス度が低い国は、シンガポール(45%)、ブラジル(41%)、タイ(40%)、香港(39%)など。
GDP成長率が低く、ストレス度も低い国は、スウェーデン(23%)、デンマーク(25%)、フィンランド(33%)、オーストラリア(35%)、カナダ(36%)、オランダ(38%)、ドイツ(39%)などとなっている。これら7カ国の年間取得休暇日数平均は21日で、36カ国平均の14日より7日多く、ストレス度と年間取得休暇日数にも関連性が見られた。
日本の中堅企業経営者のストレス度は、1年前と比べてストレスが高まったとの回答が、10年は64%と06年の60%より4ポイント高く、36カ国平均を8ポイント上回った。また、1年間に取得した休暇日数は、36カ国平均の14日より1日少ない13日。ストレス度は、36カ国中7番目に高い結果となった。(10年3月30日、太陽ASGグループ発表から)
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