京セラは3月31日、ソニー、ソニーモバイルディスプレイ(SMD)との間で、TFT液晶表示装置等の設計・製造事業の譲渡包括契約を結んだと発表した。
京セラは、SMD野洲事業所(滋賀・野洲市)で展開するTFT液晶ディスプレイ事業を吸収分割により承継する。6月1日をめどに承継を実施する。
これまで、京セラははSTN型とTFT型の液晶ディスプレイ等を、市場に供給してきた。きめ細かなカスタム対応力と少量多品種の生産対応が必要となる産業機器用において、対応する体制を構築している。
産業機器用液晶ディスプレイにおいては、大型で高精細、コスト競争力の高いTFT型への需要が高まっており、同用途のTFT液晶ディスプレイ市場は今後大きく成長が見込まれる。液晶事業の強化をはかるため、SMD野洲事業所で展開するTFT液晶ディスプレイ事業を承継することにした。
現在展開中の製品バリエーションに加え、付加価値の高い産業用TFT液晶ディスプレイを製品ラインアップに加えることが可能となる。
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