2010年3月29日月曜日

マレーシア、国家ブロードバンド推進策を発表

ナジブ・ラザク首相は3月24日、高速ブロードバンド(HSBB)の普及を推し進めるための国家戦略、国家ブロードバンド・イニシアチブ(NBI)6項目を発表した。

同イニシアチブは▽ブロードバンド・コミュニティーセンターを全国246カ所に設置する。(投資額6,000万リンギ:約16億5,100万円、61万 5,000人をカバー。)▽全国の情報局138カ所にインターネットセンターを設置する(40万人をカバー)▽全国の郡(MUKIM)事務所1,100カ所にE-キオスクを設置する(投資額400万リンギ:約1億1,000万円)▽全国873カ所(うちサバ州278カ所、サラワク州257カ所)に通信塔を設置する▽1億リンギを出資し貧困層の学生にラップトップ型PCを配布する▽PC配布を受けた学生に対し、ネットブックのブロードバンドサービスを月額 38リンギ(地方では月額20リンギ)で提供する--となっている。

テレコム・マレーシア(TM)のHSBB開始式典に出席したナジブ首相は、マレーシアが高所得国となるための社会的・経済的構造改革のためにHSBBは欠かせないものであると強調。

HSBBは競争力を高め、内外投資家に投資意欲を与え、国民の創造的・革新的能力を高めることになり、国内経済に大きなインパクトを与えると述べた。

貧困層の学生に対しラップトップPCを配布する費用については、マレーシア通信マルチメディア委員会(MCMC)の全国サービス提供融資ファンド(USPF)から1億リンギを拠出すると説明。さらにインターネット料金については当初月額50リンギだったのが、TMの協力により38リンギに値下げすることが可能になったと説明した。

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