2010年3月29日月曜日

米イースター商戦、支出3年ぶりプラス予想

 米国で春物商戦の開幕となるイースター(復活祭)商戦が本格化しているが、期間中の小売売上高は3年ぶりに前年実績を上回りそうだ。全米小売業協会(NRF)の消費者調査では、2010年の1人あたり平均支出額は118ドル60セント(約1万1000円)と、 09年(116ドル59セント)より1.7%多い水準になる見通し。平均支出額は07年を直近のピークに減少が続いていた。

 NRFは今年の商戦は約130億3000万ドルになると予測。食品(41億1000万ドル)、衣料品(20億9000万ドル)、贈答品(19億9000万ドル)が主な購買品目になりそうだ。

 また、買い物をする店を尋ねたところ、最も多かったのがディスカウント店で全体の64.8%にのぼった。百貨店(33.2%)を大きく引き離し、消費者の節約志向が根強いことを裏付けた。

 調査は3月上旬、約8200人の米消費者を対象に実施した。今年のイースター商戦は、4月2日の聖金曜日から4日の復活祭を中心とした期間。クリスマス商戦や夏の新学期セールなどに次いで規模が大きく、消費の先行きを占う重要な商戦だ。

日経新聞
全米小売業協会(NRF)
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