コニカミノルタホールディングスは7日、2010年度にデジタル印刷機事業の売上高を現状の約25%増の1000億円に引き上げる計画を明らかにした。オフセット印刷機並に画質を高めた最上位機を8月に発売し、デジタル印刷機の専任者を約45%増の800人に増やす。チラシやパンフレットなどを大量に印刷する業者向けの市場開拓を加速する。
傘下の事務機事業会社、コニカミノルタビジネステクノロジーズ(東京・千代田)が7日、都内で開いたデジタル印刷機の新製品説明会で明かした。
新製品のデジタル印刷機の最上位モデル「ビズハブ プレスC8000」は、A4サイズで毎分80枚の印刷が可能で、オフセット印刷のような細かな文字や画像を印刷できる。価格は未定。月間10万枚以上印刷する印刷業者を主な対象に販売する。
コニカミノルタはこれまで印刷枚数が月間10万枚以下の「軽印刷」と呼ぶ市場を中心に事業を展開していた。最上位機の発売を機に、印刷量の多い商業印刷の領域に本格的に進出する。
販売も強化する。日米欧にデジタル印刷機の販売拡大を目的にした専任組織を発足させ、専任の人員も800人規模に増やす。10年度中には米国に大型ショールームを新たに4カ所開く。
日経新聞
キー・リサーチ トップへ