リコーは5日、パソコンなどのデジタル機器の動作を制御するオープンソースの基本ソフト(OS)「リナックス」の普及促進組織「リナックスファンデーション」に加入したと発表した。大手企業の基幹システムにリナックスを使う事例が増えており、対応する複合機やプリンターの開発力を強化する。
リナックスファンデーションはリナックスの商標を管理し、企業と開発者間の協業の促進など活動を展開している。リコーは普及組織に加入することで、リナックスを導入する企業の最新のニーズを吸収したり、リナックス開発者との技術交流を深めたりできる。
すでにリコーの複合機やプリンターのほぼ全機種でリナックスに対応した出力ソフトを搭載している。ただ、海外の顧客企業を中心に、リナックス対応のサービスや利便性の高いソフトの開発を望む声が強く、普及促進のために加入が必要と判断した。普及促進組織に加入するのは事務機業界ではコニカミノルタに続き2社目となる。
参照記事
キー・リサーチ トップへ