2010年5月11日火曜日

ソニー、営業黒字320億円見込む

~10年3月期 液晶テレビなど採算改善

 ソニーは 10日、2010年3月期の連結営業損益(米国会計基準)が320億円の黒字(前の期は2278億円の赤字)となり、従来予想していた300億円の赤字から、黒字に転換したもようだと発表した。液晶Xテレビやゲーム機、パソコンなどの採算改善や株式相場の上昇を背景に金融事業の営業利益が計画を上回ったことが背景。

 液晶テレビの価格下落が想定ほどではなかったことやコスト削減の進展などで、民生用機器・部品事業の営業損益は従来予想に比べ約300億円改善したもよう。株式相場の上昇でソニー生命保険の営業利益も従来予想を約150億円上回ったようだ。携帯電話のソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズの業績回復で、持ち分法投資損益も改善した。

 最終損益は410億円の赤字(前の期は989億円の赤字)となったもよう。赤字幅は従来予想(700億円の赤字)から縮小した。液晶テレビ関連資産の減損約270億円を計上したため、改善幅は営業損益段階に比べ小さかった。

日経新聞
キー・リサーチ トップへ