オリンパスは12日、2015年3月期までの中期経営計画で、最終年度の数値目標として連結売上高を1兆5000億円(10年3月期は8830億円)、営業利益1500億円(同601億円)、営業利益率10%(同6・8%)に設定したと発表した。新事業の育成や新興国市場での事業強化などにより、菊川剛社長は「高成長を実現しつつ、収益性を高める」と強調した。
主力の医療事業では連結子会社のITXと共同出資の新会社「オリンパスビジネスクリエイツ」を下旬にも設立する。処置具や輸液パックなどの感染性廃棄物のリサイクル、創傷治癒といった再生医療をテーマに新事業を模索し、すそ野を広げる。「新会社では最終年度に売上高1000億円を目指す。特に廃棄物リサイクルの需要は高いため、事業規模100億円に育てたい。海外展開も検討する」(菊川社長)とした。
新興国ではインドの現地法人の営業を本格化する。
日刊工業新聞
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