日本経団連の御手洗冨士夫会長を団長にした訪中団は12日、北京市の人民大会堂で温家宝首相と会談した。
世界で需要が高まる新エネルギーや省エネルギーの普及で日中が技術協力を進めることなどを確認した。経団連次期会長の米倉弘昌住友化学会長、前田晃伸みずほフィナンシャルグループ会長らも意見交換に加わった。
御手洗会長は「環境分野で日中の関係強化が重要。一緒に取り組めるプロジェクトを探しに来た」と技術交流の重要性を強調。2011年6月に北京での「グリーンプロダクツ展」開催を提案した。これを受け温首相は「(展示会などを通じて)相互理解が進むだろう」と環境分野での連携に理解を示した。米倉次期会長は「御手洗会長が築いた中国との関係を継承していく」と述べ、温首相は「中日友好の基礎は民間にある。戦略的互恵関係を発展させたい」と応じた。
日刊工業新聞
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