ソニーは11日、レンズ交換式デジタル一眼カメラで世界最小サイズの新製品を6月3日に発売すると発表した。ミラーなど一部の光学部品を搭載しない小型一眼カメラは、オリンパスやパナソニックが先行し市場が拡大している。新製品をテコに、世界のデジタル一眼カメラ市場で現在10%のシェアを15%まで引き上げる。
デジタル一眼の「α」シリーズに「NEX―5」を追加する。本体は最も薄い部分で24.2ミリメートル、本体の重さは約229グラム。小型デジカメのような持ち運びやすさと、ミラー付きの一眼レフ並みの高画質を両立させたという。テレビなどに接続して画像が立体的に見える3D(3次元)機能も搭載した。
価格はオープンだが、店頭想定はレンズの種類などにより8万~9万5000円。低価格モデルの「NEX―3」シリーズ(店頭想定は6万 5000~8万円)も6月10日に発売する。アダプターを取り付ければαシリーズの既存のレンズも利用できる。
デジタル一眼カメラではキヤノンとニコンの2社が計7割以上の世界シェアを握るが、最近ではパナソニックやオリンパスがミラーのない小型一眼カメラを投入し販売を伸ばしている。ソニーも小型一眼に参入し、「サイバーショット」ブランドを持つコンパクトデジカメ分野に比べて出遅れている一眼分野でシェア拡大をめざす。
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