富士フイルムは、携帯電話で社内ネットワークに接続し、メールやファイルサーバーのファイルにアクセスできる法人向けソリューション「Keitai Remote メールアクセス」にSaaSタイプを追加した。
「Keitai Remote メールアクセス」は、携帯電話を利用して社外から社内のネットワークにアクセスし、メールを確認したり、ファイルサーバー内のビジネス文書を表示したりできる法人向けソリューション。従来のシステムは、自社内でシステムを構築したい大企業向けのもので、社内ネットワーク側にKeitai Remoteのシステムを置く必要があった。今回の「Keitai Remote メールアクセスPA/NA/EA」は、富士フイルムが用意するデータセンターを介して社内システムにアクセスするSaaS型となるため、システム構築費用や運用コストを抑えて導入できるようになる。
社内のファイルサーバーにあるメールやWord/Excel/PowerPointなどのデータをドキュメントビューア機能「GT- Document」を利用して、携帯電話で閲覧できる。各ファイルはイメージとして表示され、ファイルへの書き込みは非対応となるが、パスワードがかけられたWord/Excel/PowerPointデータなども閲覧できる。
また、富士ゼロックスが展開するネットプリントに対応するため、全国のセブン-イレブンに配備された複合機などを利用して外出先でプリントアウトも可能となっている。
従来、Lotus Notes/DominoとマイクロソフトのExchangeに対応しており、今回さらにPOP/SMTP対応版も用意される。POP/SMTP版ではファイルサーバーから添付メールも作成できる。
ユーザーライセンス方式による販売形態となり(100ライセンス単位)、ライセンス数よって導入費用は異なる。最小構成の場合、携帯電話 1台あたり月額1000円程度で、このほか初期費用が10~100万円程度かかる。富士フイルムではグループの富士ゼロックスなどと連携して導入拡大を図っていく考え。
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