米マイクロソフト(MS)は12日、主力の業務用ソフトを刷新した「オフィス2010」を正式発売した。従来の売り切り型のパッケージソフトに加え、インターネット経由で機能やソフトを提供する「クラウドコンピューティング」に対応。同様の企業向けビジネスを拡充する検索最大手グーグルに対抗する。
「オフィス2010」は文書作成の「ワード」や表計算の「エクセル」などの機能を含むMSの主力の業務用ソフト。今回は各機能の刷新に加え、ネット経由で機能を利用できるように変更した。世界的に普及したSNS(交流サイト)と連携する機能を追加。社外にいたとしても、動画や静止画の資料を、オフィスで作成した資料と組み合わせて共有できるようにした。
すでに「お試し版」を860万人がダウンロード(取り込み)して利用しており、12日に正式に発売した。パッケージソフトの価格は最上位版の「プロフェッショナル」が499ドル、メール管理の「アウトルック」を含む「ホーム・アンド・ビジネス」が279ドル、基本機能だけの「ホーム・アンド・スチューデント」が149ドル。
日経新聞
キー・リサーチ トップへ