2010年7月13日火曜日

輪島塗りスキャナー、蒔絵で県鳥イヌワシ PFUが創業50年で

 スキャナー大手のPFU(石川県かほく市)は12日、外装を漆塗りで仕上げた創業50周年の記念モデルを発売した。輪島塗の工房による受注生産で、華やかな蒔絵(まきえ)で石川県の県鳥であるイヌワシをあしらった。同社の直販サイトで2機種を限定で25台ずつ販売する。併せて記念モデルを賞品とするスキャナー活用術のコンテストを開催し、ユーザーのすそ野を広げたい考えだ。

 記念モデルのベースとなるのは「スキャンスナップ」ブランドで販売している2機種で、上位機種「S1500」は30万円、「S1300」は 20万円。漆塗りは大徹八井漆器工房(輪島市)の職人の手作業のため、納期は約2カ月かかる。PFUは「伝統工芸とITの連携の可能性を伝えたい」(イメージプロダクト事業部)としている。

 活用術コンテストは8月23日までスキャンスナップのサイトで展開する。紙の資料をスキャナーで読み取り、高機能携帯電話(スマートフォン)に保存するユーザーが増えるなど、スキャナー市場が広がる兆しがあるため、新しい活用術を募って販促につなげる。

日経新聞
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