2011年8月19日金曜日

北米で電子コミック配信 凸版のグループ企業

 凸版印刷グループで電子コミックを販売するジェイマンガ(東京・台東、小林泰社長)は18日、北米市場向けに日本製コミックを売り込むポータルサイト「JManga(ジェイマンガ)ポータル」を開設した。大手出版社を含む国内約40社から提供を受けた電子コミックを有料配信。作家インタビューなどの情報や愛好者が交流できるソーシャル機能も提供する。

 まず「クレヨンしんちゃん」や「NARUTO」など日本の漫画文化を反映した数百の作品を英語で配信する。価格は1冊5~10ドル。パソコンで閲覧できる。

 サイトには利用者向けに掲示板を設置。作家インタビューや編集者の座談会なども随時掲載する。ジェイマンガは交流サイト(SNS)のフェイスブックに公式サイトを開設しており、連携できるようにする。

 海外では日本のコンテンツの違法配信が問題化している。ジェイマンガは公式サイトの開設で、出版社の海外ビジネスを支援する。


日経新聞

米HP、パソコン事業分離を検討 企業・官公庁向けに集中


米IT(情報技術)大手のヒューレット・パッカード(HP)は18日、パソコン事業の分離を検討すると発表した。同社は世界のパソコン市場で約2割のシェアを握る最大手だが、市場の成熟化や多機能携帯端末などとの競争激化で事業の抜本的な見直しが必要と判断した。最大手の戦略転換は日本勢を含む世界のパソコンメーカーに大きな影響を与えそうだ。

 分離の形態は未定だが、会社分割による別会社化などを軸に検討を進める見通し。既に取締役会の承認を得ており、今後12~18カ月程度の間に結論を出すとしている。同日の電話会見でHPのレオ・アポテカー最高経営責任者(CEO)は「パソコン市場は大きく変わっており、柔軟性が高い事業形態が必要」などと説明した。

 HPは2002年に米コンパック・コンピューターと合併し、パソコンで世界一に躍り出た。米調査会社IDCによると、10年の世界出荷台数は6421万台で、シェアは18.5%。10年10月期のパソコン事業売上高は407億ドル(約3兆1200億円)で売上高の3割強を占めた。ただ売上高営業利益率は5%と、15%以上のITサービスなどに比べて大きく見劣りしていた。

 HPのパソコン事業を巡っては今年に入ってから、韓国のサムスン電子による買収観測が流れたこともある。HPは事業の分離に関して詳細を明らかにしていないが、今後の展開次第ではアジア企業による買収など大規模な業界再編につながる可能性もありそうだ。

 世界のIT企業では米IBMが05年にパソコン事業を中国のレノボ・グループに売却したほか、NECも今年、レノボと事業統合した。パソコンは汎用品化の進展とともに利益が出にくい商品になっている。スマートフォン(高機能携帯電話)など新たなIT機器がネット接続機器の主役になりつつあり、世界最大手の事業分離は「パソコン時代の終焉(しゅうえん)」の象徴といえそうだ。

日経新聞

2011年8月17日水曜日

コニカミノルタがM&A枠 3年で700億円

 コニカミノルタホールディングスが2012年3月期からM&A(合併・買収)枠を設定する。金額は14年3月期までの3年間で計700億円程度とみられる。主に企業から事務機の運用・管理を受託する「マネージド・プリント・サービス(MPS)」で買収を検討する。主力の事務機事業を強化し、14年3月期の連結全体の売上高を11年3月期比で3割増やす。

日経電子版

2011年8月16日火曜日

京セラミタ、インド全土に販売網 複合機を強化

 京セラミタはインドでデジタル複合機の販売を強化する。10億円強を投じ、現地企業のキルバーン・オフィス・オートメーション(コルカタ市)から事務機器の販売事業を取得。営業拠点を現在の4倍の17カ所に増やし全土の主要都市に販売網を広げる。成長市場のインドでのA3サイズ対応複合機の販売シェアは5%程度だが、2014年3月期に10%超をめざす。

日経新聞

2011年8月15日月曜日

工信部:中国ブロードバンド利用者1億4200万人に達する

 2011年8月11日、中国で「2011年光通信フォーラム」が開催された。
 会議に出席した中国工業情報化部通信発展司の祝軍司長によると、2011年上半期、中国のブロードバンドユーザーは1600万人(件)増加し、1億4200万人に達した。
 また通信速度が2M以上のネットワークを利用しているユーザーは4億8500万人に達したとのこと。

China Press