2010年7月17日土曜日

OKIデータ、福島事業所でプリンター生産方式を見直し

 OKIデータは、福島事業所(福島県福島市)でプリンターの生産方式を2010年度下期から見直す。従来は複数機種の組み立てを同時並行で進めていたが、1機種を集中生産する体制に変える。もともと同事業所は量産拠点だったが、中国への生産シフトにより今年度の生産量は06年度比で6割減少する見通しだ。販売部門との連携を深め、集中生産に切り替えて直接・間接業務効率を高める。
 福島事業所は伝票印刷に使うドットインパクトプリンターなどを国内向けを中心に製造する。一定期間1機種を集中生産することで、機種別のライン切り替え時間を短縮するほか、部材の調達計画も立てやすくする狙いもある。これにより、現場への製造指示が従来比40%減、サプライヤーからの部材購入回数も50―60%減となる見込みだ。

日刊工業新聞

2010年7月16日金曜日

中国のインターネット人口、4億2000万人に

 中国のインターネット利用者数が2010年6月末時点で09年末比9.3%増の4億2千万人に達した。第3世代携帯電話(3G)の普及に伴い、携帯電話を使ったネット利用者が同18.5%増と全体を押し上げた。ネットショッピングの利用も着実に広がる半面、暗証番号を盗まれるなどの被害も増えている。

 中国のインターネット業界団体、中国インターネット情報センター(CNNIC)が15日発表した調査によると、09年末時点の全人口に対するネット普及率は31.8%で09年末に比べ2.9ポイント上昇した。携帯電話経由の利用者は2億7700万人に達し、利用者全体の65.9%を占めた。

 ネット利用者のうち、ネットショッピングの利用割合は33.8%と09年末より5.7ポイント上昇した。一方、過去半年間でネット利用者の 59.2%がコンピューターウイルスに感染し、パスワードや暗証番号などを盗まれた人の割合も30.9%にのぼった。

日経新聞

プロダクションプリンティング事業のソリューション強化 ~ リコーとサクラキューブが漫画コンテンツで協業 ~

(以下リリース記事抜粋)
株式会社リコー(社長執行役員:近藤史朗)と株式会社SAKURA CUBE(代表:鳥海 忠)は、プロダクションプリンティング事業領域でのソリューション提供において、漫画コンテンツを活用する協業に合意しました。
 今回の協業により、サクラキューブが制作する多彩な漫画コンテンツを活用し、リコーはプロダクションプリンティング製品「RICOH Proシリーズ」と連携したプリンティングソリューションの提案をプロダクションプリンティグ市場に展開してまいります。


<ソリューション提案の例>
1. 企業向けの出力物付加価値向上の提案
 商品 PR・企業PR・求人広告・セミナー集客チラシといった出力物に漫画やイラストを入れ込むことで、認知度向上や差別化を提案します。
2. 個人向けオリジナルマンガ作成の提案
 「結婚式の記念」、「家族との思い出」、「自分史」などを漫画で残したい、といった小部数、小ロットのニーズにお応えします。

<primedex_2010に出展>
 リコーは、2010年7月22日から24日までの3日間、パシフィコ横浜にて開催される総合印刷機材展「primedex_2010」へ出展し、サクラキューブとの協業による実践事例も紹介します。この度の出展では、実績・実践・実行力をテーマに、高速フルカラー出力機「RICOH Pro C900S」や各種ソリューションの展示を行い、お客様ごとの異なる経営課題解決のための提案も行います。

参照記事

富士ゼロックスの試験所が ベルギー政府の国際試験所認定範囲を拡大

* 欧州RoHS指令に対応
* 中国生産拠点にも認定範囲を拡大

(以下リリース記事より)

富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区赤坂9-7-3、社長:山本 忠人、資本金:200億円)は、海老名事業所、富士ゼロックスマニュファクチュアリング株式会社(本社:神奈川県海老名市、社長:藤原 仁)竹松事業所、Fuji Xerox of Shenzhen Ltd.(中国深圳市宝安区、社長:岡地 俊彦)、およびFuji Xerox of Shanghai Ltd.(中国上海市閔行区、社長:橘 薫)の4拠点における蛍光X線分析注1施設で、ベルギー経済省国際試験所認定(BELAC)による技術監査を終了し、欧州RoHS指令注2に対応した有害物質分析について、BELAC NBN EN ISO/IEC17025認定注3を 6月22日に取得いたしました。

RoHS指令は、電子・電気機器における特定有害物質の使用制限についての欧州連合(EU)による指令で、2006年 7月に施行されました。富士ゼロックスはこれまでも本指令への適合性評価を行なってきましたが、今回、国内外の生産拠点において、自社商品に使用される部品に、欧州RoHS指令で指定された有害物質が規定を超えて使用されていないことをより確実に証明するため、53ヶ国64機関(2010年5月17現在) と相互認証の契約を結んでいるベルギー国家の第三者審査基準を適応した試験所認定を取得しました。また、当社が中国の拠点でBELACの認定を取得したのは初めてであり、BELACが中国の試験所を認定したのも、今回が初めてです。

富士ゼロックスは世界的に商品を供給するメーカーとして、欧州/国際規格を先取りした設備および試験方法をより充実することに加えて、富士ゼロックスおよび関連会社全体を通じて、質の高い、均一化した評価システムの展開・維持・向上に、より一層努めてまいります。

参照記事

キー・リサーチ トップへ

2010年7月14日水曜日

米インテルの4~6月期、34%増収で黒字転換 市場予想上回る

 米半導体大手インテルが13日夕に発表した2010年4~6月期決算は、最終損益が28億8700万ドルの黒字と、前年同期(3億9800万ドルの赤字)から大幅に改善した。売上高は前年同期比34%増の107億6500万ドルだった。企業用サーバー向けなどの超小型演算処理装置(MPU)が伸びたほか、パソコン向けも堅調だった。

 売上高や最終損益が前年同期比で改善するのは3四半期連続。売上高は4月中旬に発表した会社予想(98億~106億ドル)や市場予想平均(102億 5178万ドル)を上回った。収益力の目安として市場が注目する粗利益率は67.2%と前年同期から16.4ポイント改善し、会社予想(64%プラスマイナス数ポイント)や市場予想(64.05%)より高水準だった。1株利益は0.51ドルと市場予想を超えた。

リリース記事

2010年7月13日火曜日

写真作家のように作品作りを楽しむことができる 新コンセプトのオンラインフォトブックサービス"PHOTOPRESSO"を開始

キヤノンは12日、オンラインフォトブックサービス「PHOTOPRESSO」を23日に開始すると発表した。作成したフォトブックの公開も可能。登録制Webサイト「CANON iMAGE GATEWAY」の会員のみ利用できる。

フォトブックの作成例 PHOTOPRESSO トップページ

 専用Webサイト上で装丁やレイアウトを指定し、「写真作家のような感覚でフォトブックを作成できる」というサービス。印刷および製本は、キヤノンの商業印刷機「imagePRESS C7000VP」で行なう。1ページ写真のみ、1ページテキストのみなど、写真集を思わせる自由度の高いレイアウトが特徴という。

 なお、CANON iMAGE GATEWAYが以前より提供中のフォトブックサービス(編集ソフトをダウンロードする方式)とは、別のサービスになる。

 また、作成したフォトブックを同Webサイトのギャラリーで公開することが可能。公開されたフォトブックには値段がつき、ギャラリーを訪れた第三者が購入できる。ギャラリーの公開および販売は、作成者が許可した場合のみ。また、販売による利益は作成者に還元されない。販売は一定期間のみ。

 年内はCANON iMAGE GATEWAY会員のみが利用できる。キヤノンでは今後、会員以外の利用や、海外での展開も予定しているという。

 料金は、1冊当たり1,785円/40ページから。

参照記事

キー・リサーチ トップへ

輪島塗りスキャナー、蒔絵で県鳥イヌワシ PFUが創業50年で

 スキャナー大手のPFU(石川県かほく市)は12日、外装を漆塗りで仕上げた創業50周年の記念モデルを発売した。輪島塗の工房による受注生産で、華やかな蒔絵(まきえ)で石川県の県鳥であるイヌワシをあしらった。同社の直販サイトで2機種を限定で25台ずつ販売する。併せて記念モデルを賞品とするスキャナー活用術のコンテストを開催し、ユーザーのすそ野を広げたい考えだ。

 記念モデルのベースとなるのは「スキャンスナップ」ブランドで販売している2機種で、上位機種「S1500」は30万円、「S1300」は 20万円。漆塗りは大徹八井漆器工房(輪島市)の職人の手作業のため、納期は約2カ月かかる。PFUは「伝統工芸とITの連携の可能性を伝えたい」(イメージプロダクト事業部)としている。

 活用術コンテストは8月23日までスキャンスナップのサイトで展開する。紙の資料をスキャナーで読み取り、高機能携帯電話(スマートフォン)に保存するユーザーが増えるなど、スキャナー市場が広がる兆しがあるため、新しい活用術を募って販促につなげる。

日経新聞
キー・リサーチ トップへ

リコー、大手企業専門の営業1割増員

 リコーは国内の大手企業を開拓する専門営業員を約1割多い4800人に増やす。大手企業で事務機の購買機能が、地方の支社・支店ごとから本社の一括購買に切り替わる動きに対応する。今月には国内7つの販売会社を1社に統合した。多拠点展開する大手企業へのサービスも充実させ、販売競争力を高める。

 販売会社の再編で1日付で発足した新会社リコージャパン(東京・中央)で、主に従業員1000人以上の大企業や官公庁の販路を開拓する営業員を約400人増やす。

 リコーは地域密着型の営業で、従業員数30人規模の中小企業や、大企業の支社・支店などを得意先としてきた。ただ、事務機市場は買い替えが中心となり、大口需要家として大手企業の攻略も不可欠と判断した。

 デジタル複合機はネットワークで結ばれ、情報システムを構成する一つの機能となった。大手企業では本社のIT(情報技術)部門が事務機の購買権限を握るようになった。本社を重点営業する人員を増やし、購買機能の構造変化に対応する。

日経新聞
キー・リサーチ トップへ

2010年7月12日月曜日

アスクル、中国で配送範囲を拡大 上海から半径300キロに

オフィス用品通販大手のアスクルは中国事業を拡大する。従来中国では上海市内だけでオフィス用品を配送していたが、7月末から蘇州市や南京市など、上海を起点に半径300キロメートル圏内に範囲を拡大する。2010年5月期のアスクルの中国向け通販事業は約7億円の営業赤字だったが、顧客企業を増やして売り上げを伸ばし、12年5月期には黒字化をめざす。

 上海市内の物流拠点から商品を配送。日本と同様に翌日中に届くようにする。アスクルの10年5月期の売上高は前の期比0.8%減の1889 億円。顧客企業の経費節減の影響で国内市場が伸び悩むなか、中国事業を強化する。11年5月期に中国での通販事業の売り上げを前期比2倍強に押し上げる計画だ。

 アスクルは07年に中国に現地法人、愛速客楽上海貿易公司を設け、通販事業を開始した。物流作業などの熟練度が高まり、営業領域の拡大が可能と判断。上海だけでなく蘇州、南京にも企業が集積しており、有望市場とみて開拓する。

日経新聞

富士ゼロックス、診療情報システム参入 紙・電子で一元管理

 富士ゼロックスは医療機関向けの診療情報システム事業に参入する。院内で分散して保存されている紙や電子データを一元管理するシステムを開発、医師が必要な情報を素早く利用できるようにして、院内の業務改善や医療の高度化を支援する。第1弾として大阪大学医学部付属病院に納入した。オフィス環境を効率化する事業で培ってきたノウハウを医療現場に応用し、今後5年で計200億円の売上高を目指す。

 医療機関では電子カルテなどIT(情報技術)化が進んできたが、導入時期によってシステムが異なっているほか、同意書や紹介状などは押印やサインが必要なため紙書類だけしか残さないケースも多い。医師が診療する際、必要なデータを探す手間がかかっていた。

 富士ゼロックスの新システムは、患者に関する院内の全データを同社の文書管理ソフトなどで汎用性のある電子書類方式に変換して、患者の属性情報を追加。同意書や手書きカルテなど紙書類には患者情報が入った「QRコード」を付け、複写機で読み取って保存する。これにより、診療記録を含めたデータを院内の端末から簡単に検索できる。

 納入先の阪大医学部付属病院では、2000種類以上のデータを統合管理できるようなった。価格は連携させるシステムの数やデータ量などによって異なるが、200床程度の中規模病院で約3000万円からの見込みという。富士ゼロックスは今後5年間で、累計200以上の医療機関への導入を目指す。

日経新聞