2010年2月19日金曜日

厳冬消費に春節特需 

国内の家電量販店や百貨店などが春節(旧正月)の長期休暇(13~21日)で日本を訪れている中国人観光客でにぎわいをみせている。家電、デジタル一眼レフカメラなど「メード・イン・ジャパン」の高額品を買い求める顧客が目立つ。政府は中国人観光客の誘致拡大に力を入れる方針。消費不振に悩む小売業界では“春節需要”の上乗せ効果に年々期待が高まっている。

 「高いものを買う人が増えた」。ヨドバシカメラの担当者はこう手応えを語る。中国人客の多い東京・秋葉原の店では5万円近い日本メーカーの炊飯器を数台まとめ買いする客もいるという。昨年までは2万~3万円の炊飯器がよく売れたが、今年は4万~5万円に人気価格帯が上がった。

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ウォルマート、11~1月増収増益

世界最大の小売業、米ウォルマート・ストアーズが18日発表した2009年11月~10年1月期決算は、純利益が前年同期比 23.7%増の46億8900万ドル(約4250億円)となった。地盤の米国は主力商品である食品が苦戦したが、海外市場で安売り戦略をテコにシェアを拡大した。

 売上高は4.5%増の1136億5100万ドル。ただ、全体の6割強を占める米国事業は既存店売上高(ガソリン販売含む)が1.2%減り、3四半期連続で前年割れとなった。家電から日用品まで幅広い商品で安売りを貫き客数は増えたが、米国の売上高の約半分を占める食品の値下がりが響いた。一方、英国や中国など米国外事業は19.5%増の295億7200万ドルと好調だった。

 本業のもうけを示す営業利益は72億5800万ドルと13.8%増えた。マイク・デューク最高経営責任者(CEO)は「販売管理費の伸びを抑えるコスト管理が効いた」と述べた。

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キヤノンのデジタルカメラ好調、春節需要も

米株高や対ドルで円安基調にあることなどを受け、輸出企業の外部環境が改善するとの見方からキヤノン株の買いが優勢になっている。
18日付の日本経済新聞朝刊が「収益性の高い一眼レフカメラが強いキヤノンとニコンは、デジタルカメラ部門が営業増益になる見通し」と伝えたことも支援材料になっている。キヤノンは2010年12月期の同部門の販売計画を前期比6%増の2570万台としている。

春節(旧正月)の長期休暇(13~21日)で日本を訪れている中国人観光客で「日本メーカーのデジタル一眼レフカメラや腕時計を土産用に購入する人が多い」(18日付の日本経済新聞朝刊)とも伝わっており、特需を期待する見方もある。市場では「春節前半は中国人観光客が家電製品を購入する動きが活発だった」との声が聞かれた。

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キヤノン、SOHO向けのADF/FAX付きインクジェット複合機「PIXUS MX870」など3モデル

ビジネス向けインクジェット複合機のラインアップを拡充

キヤノンはADF/FAX搭載のA4インクジェット複合機「PIXUS MX870」と「PIXUS MX350」、A4インクジェットプリンタ「PIXUS iP2700」(コンパクトボディのエントリー機)を2月下旬に発売する。

MX870は2009年4月に発売された「PIXUS MX860」の後継モデル。A4原稿を最大35枚まで積載できるADF、スーパーG3対応FAX、有線/無線LANといった機能を備えたSOHO・小規模事業者向けの複合機。MX350はMX870の下位モデル。顔料ブラックと染料C/M/Yの3色一体型インクタンクを採用し、印刷解像度は4800×1200dpi、最小インク滴は2ピコリットル、ノズル数は合計1472ノズル。iP2700は2008年3月に発売された「PIXUS iP2600」の後継モデル。ボックス型のコンパクトなボディを採用したA4単機能プリンタだ。新デザインにより高さを抑え、本体サイ

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2010年2月18日木曜日

Ipex 2010ではデジタルソリューションの出展が目白押し

主催者によると、5月18日から25日にイギリスバーミンガムで開催されるIPEXショーではデジタルプリントに関する展示が会場の多くを占めるだろうとされている。

先週ロンドンで開催されたIpex Media Summitで、ショーのイベントディレクターであるTrevor Crawford氏がこうコメントしている。「デジタルプリント関連メーカーおよびサプライヤによる展示が会場の38%の面積を占め、従来型の印刷機は26%ほどとなっている。これはデジタルソリューションに対する市場の積極性を示すものだ。」今年のIPEXに出展する企業のトップ10のうち Heidelberg やFriedheim以外の8社はデジタルプリント関連メーカーである。キヤノンはスペースを倍にしてビジネス開発ツールやアプリケーションの展示を行う。100,000sqm というショーの会場でHPは3,000sqmの出展スペースを確保した。ゼロックスもキヤノンや富士とともに出展企業のトップ5に入る。リコーはPro C720 、C720Sと合わせてウェブtoプリントやビジネス開発ツールを紹介する予定。

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米HPの11─1月期決算、予測上回る増収増益

米ヒューレット・パッカード(HPが17日発表した第1・四半期(09年11月─10年1月)決算は、市場予測を上回る増収増益となった。サーバやパソコン(PC)事業の売上高増やプリンタ事業の回復が寄与した。

第1・四半期の純利益は23億ドル(1株当たり0.96ドル)で、前年同期の19億ドル(同0.75ドル)から25%増。純売上高は312億ドルと8%増加した。リセッション(景気後退)の影響を受け低迷していたプリンタ事業が回復し、同事業の売上高は4%増加した。また法人のIT(情報技術)需要改善を受けて、サーバ事業も堅調となった。HPでは、全体の売上高の60%以上を海外事業が占めており、中でも成長著しいブラジルやロシア、インド、中国など新興国の売上高は前年比41%増加した。
同社のレスジャック最高財務責任者(CFO)は、第1・四半期はプリンターやサーバ、PCなどハードウエア事業の堅調さが全体を押し上げたとの認識を示し、中国のPC売上高だけでも倍近くに増加したと指摘した。2010年度について、同社は一時項目を除いた1株利益および売上高予想をそれぞれ4.37─4.44ドル(従来予想4.25─ 4.35ドル)、1215億─1225億ドル(同1180億─1190億ドル)に引き上げた。

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2010年2月17日水曜日

富士ゼロックスなど、マネージド・プリント・サービスで教育機関の出力環境運用コストを30%削減

米ゼロックスとワールドワイドに提供
ゼロックス・コーポレーション(本社:米国コネチカット州、以下米ゼロックス)と富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社は、マネージド・プリント・サービス(MPS)として展開するXOSのノウハウを企業から教育現場にも広げ、世界各地の大学で出力環境の向上によるコスト削減を支援している。同社ではマネージド・プリント・サービス世界市場のマーケット・リーダーとして、企業における数百万ドル規模の経費節減に適用するツールや技術を使い、高等教育機関で30%の出力環境運用コスト削減を実現した実績を発表した。

富士ゼロックスはオーストラリアの首都にあるキャンベラ・インスティテュート・オブ・テクノロジー(CIT)が使用していた494台の複数ベンダーの出力機器を199台に集約した上で、4つのキャンパスに設置されているすべての出力機器の調達・管理・サポートおよび集中プリントセンターの運営を行なっている。CITは機器管理やメンテナンスにかかる作業をすべて富士ゼロックスに委託したことにより、煩雑な作業から解放された大学職員の満足度は99%に達しているという。

このほかにも、世界各地の高等教育機関において、米ゼロックスは経費節減と、学生に対するサービス向上を支援している。

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※カナダのブリティッシュ・コロンビア大学(UBC)、 ホバート・アンド・ウィリアム・スミス・カレッジ(米国ニューヨーク州ジェニーバ)、ロッテルダム大学(オランダ)などでの実例を紹介。
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セイコーエプソン、インクジェットプリンター2機種を発表

色顔料インク搭載でファクス・無線LAN対応のプリント複合機

セイコーエプソンは2010年2月17日、ビジネス向けのインクジェット複合機「マルチフォトカラリオ PX-602F」とフォトプリンター「カラリオ ミー E-330S」シリーズを発表した。発売日は2月25日。価格はいずれもオープン。

 PX-602Fは、FAX機能を内蔵したインクジェット複合機。新たに、Windowsで作成した文書をFAXで送信する「PCFAX機能」を備えた。自動給紙装置(ADF)も標準装備。最大30枚の原稿を一括でFAX送信できる。FAXの利用が多い個人事業主や中小規模企業への導入を狙う。インクカートリッジは4色独立型。カラーインクが切れても、黒インクだけで印刷を続行する「黒だけでモード」を搭載する。印刷解像度は5760×1440dpi。スキャナーのセンサーはCIS方式で、読み取り解像度は2400dpi。実勢価格は約2万円。

 E-330Sは、デジカメ写真の印刷に特化した小型プリンター。本体前面に、SDメモリーカード/メモリースティック/xDピクチャーカード/コンパクトフラッシュに対応したメモリーカードスロットを装備する。パソコンとUSBで接続できるほか、別売のBluetoothユニットを装着すればワイヤレスで接続することも可能。本体の色は、従来の白に加え、ピンクやグリーンのモデルも用意した。印刷解像度は5760×1440dpi。インクカートリッジは4色一体型。本体のサイズは、幅231×奥行き169×高さ149mm。実勢価格は約1万8000円。

 同時に、iPhone/iPod touchに保存した写真を無線LAN経由で印刷できるようにする専用ソフト「EPSON iPrint」を無償公開した。Apple Storeサイト内の「EPSON iPrint」ページで入手できる。動作対象は、無線LANを搭載した同社製のプリンター(EP-902A/EP-802A/PX-602F/PX- 502A/EP-901F/EP-901A/EP-601/PM-T960/PM-T990の計9モデル)。

参照記事(1)
参照記事(2)
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エプソン、写真をプリンタ印刷できるiPhoneアプリ を配信開始

エプソン販売は、同社の無線LAN対応プリンタで写真を印刷できるiPhone/iPod touch向けアプリ「Epson iPrint」の配信を開始した。利用料は無料。

 「Epson iPrint」は、iPhone内の写真をエプソン製プリンタで印刷できるアプリ。カメラロールかフォトライブラリから写真を選び、プリントボタンを押せば印刷が開始される。対応プリンタは、無線LAN標準対応の「EP-902A」「EP-802A」「PX-602F」「PX502A」「EP-901F」「EP-901A」「EP-601F」「PM-T960」「PM-T880」となる。

 iPhone/iPod touchが接続するWi-Fiネットワーク内に対応プリンタがあれば、自動的に認識し、印刷できるようになる。印刷できる用紙サイズはL判、2L判、ハガキ、KGサイズ、A4で、フチの有無も指定できる。

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ローランドDG、業務用プリンター 印刷状況をメール配信

新型プリントヘッド搭載新世代大型インクジェットプリンタ

ローランド・ディージー(DG)は、業務用インクジェットプリンター新製品「VersaCAMM VS―640」を3月5日に発売する。携帯電話やパソコンのメールアドレスに印刷終了やインク切れといった作業の進ちょく状況を自動でメール配信する。キラキラと光るメタリックカラー512色を色見本から選ぶだけで簡単に印刷できるようにした。

メール配信機能は、夜間や外出中に印刷する場合、途中でインクが切れて作業が完了していなかったという顧客の声に応えた。プリンターのそばに作業員を配置しておく必要がなくなり、生産性の向上も期待できる。メール配信機能は他社も含め初めてという。携帯電話を使った遠隔操作はできない。

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2010年2月16日火曜日

オフィスIT化、富士通・キヤノンが共同事業

キヤノンと富士通がマネージドサービス分野で協業
クラウドを活用し、プリンティング機器やIT機器の一元的な運用・管理

富士通とキヤノンは企業向けのIT(情報技術)サービスで提携する。オフィスで使うパソコンやプリンターなどの機器と、電子メールなど必要なソフトウエアを一括して提供し、月額課金する。企業がITの導入・運用にかける費用を2~3割削減することを目指す。情報システムと事務機の大手が、互いの強みを生かしたサービスを開発・販売するのは初めて。

新サービスはパソコンやサーバー、プリンター、複合機などの機器をリースし、台数などに応じて月額課金する。電子メールや表計算、顧客管理に使うソフトは、富士通のデータセンターなどからインターネット経由で貸し出す。

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リコー、「世界で最も持続可能な100社」に六年連続選出

リコーが、「グローバル100」として知られる「世界で最も持続可能な100社(Global 100 Most Sustainable Corporations in the World )」に6年連続で選出された。

これは、カナダのコーポレート・ナイツ社が、世界のあらゆる事業分野の大企業の持続可能性を評価し、2005年から毎年1回上位100社の社名を公開しているもの。今回は、スイスのダボスで開かれる世界経済フォーラムの年次総会(ダボス会議)にあわせ1月27日に発表された。

2010年は2009年に比べて、評価対象企業が1800社から3000社の企業に拡大され、24カ国から企業が選出された。2009年から2010年にかけて半分近くが入れ替わり、日本企業は15社から5社に大幅減になるという厳しい選定の中、リコーは環境経営を中心とした取り組みが評価され、6年連続で選出された。

「グローバル100」Webサイト
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欧州委がHPの3Com買収案を承認

欧州連合(EU)の欧州委員会(EC)はベルギーで現地時間2010年2月12日、米Hewlett-Packard(HP)による米3Com買収の計画を承認すると発表した。両社の統合が欧州経済領域における競争を大きく妨げるものではないと判断した。

HPは2009年11月11日、3Comを約27億ドルで買収する計画を明らかにした。HPは3Comの取得により、Ethernetスイッチ製品の拡充と統合データ・センター戦略の推進、さらに中国事業の強化を目指すとしている。

2010年1月8日にこの買収計画の認可を求める申請を受けたECは、主にスイッチとルーター市場に関して調査した。その結果、同買収が市場競争の問題を引き起こす可能性は低く、引き続き多数の世界的な競合企業が存在することになると判断した。またHPが手がけているコンピュータ・ネットワーク関連製品やITサービス分野についても、多数のサプライヤが市場に参加しているため、HPの勢力を不当に高めることにはならないと結論づけた。

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2010年2月15日月曜日

中国の地方企業、債券発行額3倍 09年3兆円、景気対策で急増

中国の地方企業による起債が急増している。2009年の人民元建て債券の発行額は2223億元(約3兆円)と前年の3倍強に膨らんだ。地方政府が公共事業などを実施するために設立した企業の起債増加が背景。景気対策に名を借り、調達資金を採算の見込めない事業に投じる例も多いとみられる。将来のデフォルト(債務不履行)を警戒する中国政府は、地方政府系企業の資金調達の抑制に乗り出した。

起債を増やしているのは中国語で「地方融資平台(資金調達のためのプラットフォーム)」と呼ばれる地方政府出資の企業。公共事業を実施する際、銀行借り入れや債券発行などを通じて民間資金を取り込む窓口になる。中央政府が地方政府に公共事業の拡大を奨励した09年に急増した。中国メディアによると、全国で前年の倍以上の8000社を超えたもようだ。

(NIKKEI NET)
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2010年2月14日日曜日

新興国から資金流出 BRICs株、6~13%下落

投資資金が新興国から流出し始めた。中国などBRICs4カ国の直近の株価は大きく下落。春節前最後の取引となった12日の上海総合指数は年初来高値より8.0%安い水準で引けた。金融引き締めの動きが新興国で広がるという警戒感が台頭。ギリシャ問題などから投資家がリスク回避の姿勢を強めている背景もある。

BRICs(ブラジル、ロシア、インド、中国)の直近の株価は年初来高値と比較した下落率(終値ベース)がそれぞれ6~13%に達した。米調査会社EPFRグローバルによると新興国株式ファンドの投資は1月下旬から資金流出額が流入額を上回って推移している。主要な新興国通貨も対米ドルで下落に転じている。

(NIKKEI NET)
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