2010年11月24日水曜日

大日本印刷、ソニーから業務用プリンター事業を一部買収

 大日本印刷は22日、ソニーから業務用プリンター事業の一部を2011年4月1日付で買収すると発表した。対象は、店頭で写真を焼き増しするプリンター装置向けにインクや専用紙など補給品を販売する事業。買収額は非公表。ソニーは同事業で海外売上比率が8割に達する。大日印はソニーの顧客基盤を引き継ぎ、成長が見込める海外市場を開拓する。

 ソニーが販路にしていたDPE(写真の現像・焼き付け・引き伸ばし)店や家電量販店などを引き継ぐ。顧客基盤のほか、国内外で70人いる社員の一部も大日印に転籍する予定。製造設備は引き継がず、大日印は自社設備の稼働率を高める。

 ソニーは業務プリンター事業を医療向けに特化させる。高品位モニターなどと組み合わせ、医療市場の開拓に経営資源を振り向ける。

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