2011年6月3日金曜日

リコー、顧客のペーパーレス化を支援

 リコーは2日、タブレット型端末を使って業務のペーパーレス化を実現する事業を今夏にまず米国で始めると発表した。医療機関など手書きの書類を多く使う顧客に対して提案していく。同社は世界で100億ドル(約8000億円)の潜在市場があると見ており、事業にいち早く乗り出して顧客獲得で優位に立つ考えだ。

 顧客の反応を見ながら日本を含む世界市場への展開を検討する。タブレット型の端末にペンで情報を入力。文字情報などを認識したうえで、文書の電子化や長期保存、権限を持つメンバー間での情報共有といったサービスをセットで提供する。

 医療機関のほか金融機関や物流、製造業など記録が必要な文書を多く使う顧客に販売する。サービスは顧客の業務に応じてつくり、価格は個別の見積もりで決める。

 タブレット型の端末は他メーカーから電子ペーパーのモジュール(複合部品)を調達し、リコーが独自に開発した。

日経新聞