2011年8月26日金曜日

ソニー、デジタル一眼カメラを拡充 「ミラーレス」強化

 ソニーは24日、レンズ交換式デジタル一眼カメラの新製品4機種を9月9日から順次、発売すると発表した。ソニーは国内のデジタルカメラ市場でシェア3位。市場が拡大している小型の「ミラーレス」タイプなどを強化し、国内デジカメ市場でトップのキヤノンなどを追い上げる。

 ミラーレスは一眼レフから鏡などの構造を取り除いた製品。小型だが本格的な撮影ができ、デジカメ各社が強化している。ソニーは9月9日に従来機種を改良して発売するのに加え、11月11日には有効画素数を2430万まで増やした上位機種「NEX―7」(店頭想定価格はズームレンズ付きで14万5000円前後)も追加。コンパクトデジカメからの買い替えや買い増し需要を狙う。

 ソニーは昨年6月にミラーレス市場に参入。これが寄与し2010年のデジカメの国内市場でシェアを13.7%(日経推定)に高め、順位も5位から3位に上げた。製品群の拡充でさらにシェア拡大をめざす。

 一眼レフでは10月14日に上位モデル「α77」を発売する。業界最速の毎秒12コマの連写ができ、想定価格はズームレンズ付きで21万円前後。低価格機の「α65」(同10万円前後)も売り出す。

 ソニーのデジカメ事業は画像センサーなどの中核部品を内製しており、テレビなど他のデジタル家電より利益率が高い。同日会見した高木一郎業務執行役員SVPは「ソニーの収益を支える事業として拡大していく」と述べた。

日経新聞