2010年5月25日火曜日

シンガポールの製造業生産高、第1四半期は33%増加

シンガポール、製造業の第1四半期生産高は前年同期比32.9%増と、伸び率が過去最高を記録した。前期比の増加率は157.6%に達した。
電子機器生産の増加率は前年同期比70%で、半導体チップ生産が100%、データストレージ機器が42%と、増加が顕著だった。


比較となる前年同期の生産が低迷したとの技術上の理由もあるが、通産省のアナリストは、米国企業による情報技術(IT)支出の増大と、中国における電子機器需要の増大を最大要因として挙げた。米国ではIT機器の買い替えなど、企業がIT投資を再開している。中国ではパソコン、カメラ、携帯電話を購入する国民が増加している。


しかし「製造業生産の増加はこの先、鈍化する」(CIMB・GKのエコノミスト)との意見が支配的で、UOB銀行のエコノミストは「財政危機の影響で欧州の需要は縮小の可能性がある」との見通しを示した。


○貿易増加率の予想を上方修正


第1四半期の好調な貿易を受け、国際企業庁(IE)は通年の貿易高増加率(前年同期比)の予想を9~11%から、14~16%へ上方修正した。 NODX(再輸出・石油輸出を除く輸出)の増加率予想についても、10~12%から15~17%へ上方修正した。第1四半期の往復貿易は27%増の 2,100億米ドル(約18兆9,000億円)。


輸出市場の比重では、G3(米欧日)への輸出(再輸出を除く輸出)は2003年が全体の40%に対し、昨年は25%に縮小。対照的に、中国、東南アジア諸国連合(ASEAN)、インドの比重が増した。

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