2010年5月7日金曜日

リコー・キヤノン、写真活用にクラウド提案

 リコーは米国で個人向けのクラウドコンピューティングサービスを本格展開する。今月中旬から写真などのオンラインストレージサービスを数万人を対象に提供する。米国ではこれまで数百人での試験運用を行ってきたが、サービスの提供規模を拡大し、より実践的な検証に乗り出す。早ければ2010年度上期中に正式に事業化する見込み。また、キヤノンも写真を有効活用するオンラインサービスを国内で7月に始める。
 
 リコーが提供する「クオンプ」は、利用者がデジタルカメラで撮影した写真や文書ファイルをパソコンから同社のサーバに転送(アップロード)して保管するもの。国内では08年から事業展開している。保管した写真などを閲覧しやすく立体的に表示できるほか、文書の全文検索機能も備える。現在の事業体制は日米で四十数人。今後は米国以外の海外市場にも展開する。

日刊工業新聞
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