2011年1月9日日曜日

印刷業務の運用、ブラジルで受託 OKIデータが南米強化

 OKIのプリンター子会社OKIデータ(東京・港)は複合機やプリンターなどの運用管理を請け負い、顧客企業の印刷コストを軽減する受託事業を強化する。このほどブラジル企業向けに大型案件を受託。市場拡大が期待できる南米市場などで事業のてこ入れを図り、2010年度の売上高は前年度比2倍強の75億円に引き上げる。

 ブラジルで案件が決まったのは、同国内に70カ所の拠点を持つ大手不動産会社ロッシ社向け。カラー複合機やモノクロプリンターなどとタッチパネルで操作が可能なプリント管理システムを組み合わせ、印刷量の削減を図る。10年度末には120~130セットのシステムを納入し、業務を運用する見込みで、南米では最大規模の受注となる。

 MPSと呼ぶ印刷業務の運用は国内でもリコーや富士ゼロックスなど事務機器各社による本格参入が相次いでいる。OKIデータは将来的には他社との提携も視野に入れ、一段の事業拡大を狙う考え。

日経新聞