2011年1月10日月曜日

DIC、中・印でインク原料を集中生産

DICは2012年内をめどに、中国に印刷用インクの集中生産拠点(マザープラント)を新設する。マザープラントで各種インクに共通する中間工程までを一括処理し、各地の小規模拠点で仕上げ工程を行う体制にすることで、効率化とコスト低減を図る。中国と同様に内需が大きいインドの両国を中心に印刷インク関連のマザープラント拡充を進め、グローバルでの低コスト生産体制を確立する。
 基本的なインク生産手順は顔料を用いて標準色のインクを作り、これをユーザーの要望の色に調整して供給する。従来は各地の拠点で行っていたが、共通する中間工程までの製造をマザープラントで一括して行うことで大量生産のメリットを出す。
 新マザープラントはまず現在中国の複数拠点で生産している年約5万トン分の共通工程をカバーする。

日刊工業新聞