セイコーエプソンは地震の影響で操業を停止していた4拠点のうち、被害が小さかった子会社の秋田エプソン(秋田県湯沢市)で水晶デバイスなどの生産を再開した。通常の半分程度の生産能力で稼働しており、電力供給状況などを見ながら、フル生産に移行する。
同拠点は地震後の停電などで操業を停止。建物や設備の被害は軽微だったが、東北電力が計画停電を実施する可能性があり再開を見合わせていた。電力供給など生産体制が整い、19日に操業を再開した。
このほか3拠点の操業再開時期は未定。人工水晶などは国内外にあるグループ拠点での代替生産を検討している。
そのうち、子会社のエプソンアトミックス(青森県八戸市)は約1メートルの津波の影響を受けて操業を停止。生産品の人工水晶を作る合成炉に損傷がないことは確認されたが、操業再開時期は決まっていない。
日経新聞